闇にまぎれた蛍
「ふぅ………」
私は砂になっていくヴァンパイアを見た
……どんなに月日を重ねても、どんなにヴァンパイアを裁いても、この感じは慣れない………
世界の一つの存在が消えていく……それは私が消した
ハンターの中にはヴァンパイアを殺すのを楽しんでいる奴もいるけど、私は全然楽しめない
むしろ悲しい………
「……はぁ…」
帰らなくちゃ……
……えっ!?
何……?この気配………
私は後ろからヴァンパイアの気配を感じて勢いよく振り向いた