闇にまぎれた蛍
ドアを開けて見ると相変わらず汚い部屋が広がっていた
……まったく………綺麗にする気ゼロなんだから……
私は部屋の中を見渡してみた。すると一つの資料の山が動いた
「プハッ!!」
その山から晴十の頭が出てきた。私ははぁ……と溜め息を吐いて晴十を資料の山から出した
「いやー……ごめんね。夜魅に渡す資料をまとめていたらなだれ込んできて………そのまま…」
「……別にいいけど………早く資料を頂戴よ」
私はスッと手を出して晴十に催促した
「……別にそんな急がなくてもいいじゃないか………」
ブツブツと文句を言いながら資料を集めていく晴十
……別に急いでいるつもりなんて無いんだけど………