闇にまぎれた蛍







私は少しムスッとしながら答えた。でも………晴十にそれがわかっているとは思わなかった







「そんなこと今は関係ないでしょ?あっ、でももう少し情報管理を厳重にしたほうがいいよ。あの三人に私が晴十からの刺客だってバレたから」







私はそう言って立ち上がり資料をひとまとめにした







「……そうだね。でもそんなことは彼等の前では無意味なんだよ」







晴十はゆっくりと立ち上がり私の持っていた資料を取り他の資料とひとまとめにし始めた






「……彼等三人をこの学園に招いた理由は貴族ヴァンパイアをまとめてもらうことともう一つ………彼らを守ってもらうためだよ」


「彼等を……守る………?」








ガチャン







晴十が資料に穴を開ける音がいやに大きく聞こえた







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