闇にまぎれた蛍

私は困惑していても、それを表に出さずにジッと茨鬼流史を見た







「……収穫？何のことですか？」


「……隠しても無駄だ。おまえが今日学園長の所に行ったことは知っている」


「………」








私は思わず無言になってしまった






……やっぱり…知ってたんだ………







でも……なんで？







「……なぜ、それを………？」







私はとりあえず行ったことは認めて茨鬼流史に聞いた






……だって、わからないままじゃ今後の対策とか練れないし








「……学園長の授業の時。おまえはあの人から紙を渡された。そこから考えた結果がこうだ」








茨鬼流史は平然と答えたけど、私は少し驚いた






だって、私はあの紙を誰にも見られないようにしたはずなのに、こいつに見られていた