闇にまぎれた蛍








……やっぱり、こいつには注意しないといけない……







「……で、収穫は?」


「あ……いえ…とりあえず調べて見ると言ってはくれました」








私はとっさに嘘をついた。……なんかこいつには話したくないかったから






「……そうか…ならわかったことがあればすぐ教えろ」








そう言って茨鬼流史はドアに向かった








私は一応茨鬼流史を玄関まで送った






茨鬼流史がドアに手をかけかけた時、クルッとこっちを振り返った






「?」


「………」







わけのわからない顔で茨鬼流史を見ていたら、シュッと何かがかすれる音がした








私はとっさに、近くにあった棒で防いだ







茨鬼流史の特殊武器であると思われる両刃の大鎌が私の首の手前でとめられていた








……これがこいつの特殊武器なんだ………






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