闇にまぎれた蛍
私はイライラしながら茨鬼流史を見ていた
すると、茨鬼流史はこっちを見ずにボソリと呟いた
「……もっときちんと風呂に入るんだな。………血の匂いがお前の体からうっすらとにおってくる。それと……武器はもっときちんとしまっておくんだな」
そう言うと、茨鬼流史はゆっくりと部屋から出て行った
……う……そ…でしょ………?
私……血なんか浴びて無いし………
お風呂にも入ったの………に………
いや……それ以前に………なんで……私が腰に武器を持っているのがわかったの………?
わからないようにしていたのに………
茨鬼流史……これであいつは私の中でのブラックリストに入った
あいつは……危険だ
だが、今度私に何かしかけたら……その時は………
私はここから去らなくてはいけない