闇にまぎれた蛍








「本当か!?」







奏がいきなり私に詰め寄った






私は目の前の奏を手で避けて歩き出した







奏は私の隣りに来て次の言葉を待っていた






「……夜魅っていうのはハンターの中では結構有名な奴で、その力は学園長に近いらしい…」


「…………」


「……そして、人との関わりが一番嫌っているんだと」







私は前を向いたまま自分のことを喋っていた。……なんか変なの






奏は私の言葉を聞いたみたいだけど、無言で前を向いていた






……奏。なんでそんなに私を探ろうとしているの?






あなたの目から写った私はただの人間でしょ?






だったら……ヴァンパイアであり、純血のあなたが私なんかをきにかけちゃだめでしょ?







私達は無言で学園に歩いて行った








……すると、後ろから結構強い気配を感じた









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