闇にまぎれた蛍
そんな私の態度が気に食わないのか、零垣雪はさらにイラついた
……周りの空気が冷たくなっていく
きっとこれが零垣雪の力。氷系の力だ
でも、それくらいの殺気と力じゃ私は怯まない
私は零垣雪よりも強い殺気を出した
すると、一瞬零垣雪が恐怖したように力を緩めた
私は殺気を出したまま続けて言った
「零垣雪」
「なっ何よ」
「俺は自己中な奴が大っ嫌いなんだ。自分が勝手に思っているくせに、それで相手にされないからって俺にあたるな。……もし、今度俺にそんな態度とってみろ。その時は……二度と学園に来れない顔にしてやる」
私はそう言って窓の方に向かった
そして、窓に足をかけていっきに飛び降りた
もちろん、着地成功。さっ、早く奏を締めにいかなくちゃ
私は寮に向かって走り出した
「……面白いじゃない…気に入ったわ」
という零垣雪の言葉を聞かずに……