闇にまぎれた蛍









私は少し困惑していたけど、そのまま追いかけた





すると、見に覚えのある場所が見えてきた






……あれは…







「……チッ!よりによって学園の近くに来るなんて……」








私は小さく文句をぼそりと言って走るスピードを上げた







……だけど、私がつかまえる前にヴァンパイアは学園の門を飛び越えた






……まずい。たしか今日は集会があって、全生徒が外に出ているはず………







その中には茨鬼流史達……純黒血者もいる







……もしかしたら……バレるかも……







私は門の所でピタッと止まってしまった。私が追いかけていたヴァンパイアは門の中でニヤニヤと、私を見ていた







生徒は皆驚いた顔をして私達を見た。そして……やっぱりその中には…茨鬼流史達の姿も………






「………」








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