闇にまぎれた蛍
私は今度は足に銃を打ち込んだ
パン!
「アアァァァ!!」
悲鳴をあげながら地面を転がるヴァンパイア。その光景を見ていた生徒達は恐怖で息を飲んだ
でも、私はそんなこと気にせずにヴァンパイアを見ていた
「……言いなさい。でないと今度は拷問道具を使うわよ?」
「……はっハハッ…」
私が脅しをかけているのに、ヴァンパイアは笑った
私はそれが不快で眉間に皺を寄せた
「……何がおかしいの?」
「フフッ…貴様らは俺達を裁き、正義をほざくハンターだ。たとえ腕がもげようとも俺は話さない」
そう言って私を憎むように睨むヴァンパイア
……正義をほざく…か………
「私は……」
「あっ?」
「私は……そうは思わない」