闇にまぎれた蛍
……確かに、ビンには何か術がかけられてるみたい………
しかもかなり強く
「……貴方達がしていることはわかりました。他には何か聞いて無いのですか?」
私がそう聞くとヴァンパイアは手に持っていたビンを地面に置いて首を振った
「……そう」
でも、篠陰が下っ端にさせていることはわかった。それだけでもわかればいろいろと対処できる
私はヴァンパイアを見てニッコリと笑った
「ありがとう…貴方のおかげでその篠陰を止めれるかもしれない」
「………」
私はお礼を言ったけど、ヴァンパイアはとても不安そうな顔をしている
「…?どうしたの?」
「……か…」
「えっ?」
「勝てるのか……?篠陰に……」
不安そうな顔のまま私を見るヴァンパイア
……勝てるのか…