闇にまぎれた蛍








……さて…どうしようかな……







私は少し遠くにいる生徒達を見て溜め息を吐いた





……めんどくさいし…そのまま帰ろうかな………






私が帰るためクルッと門の方に向いた時






「夜魅!」







後ろから私を呼ぶ声が聞こえて振り向いてみると






「……晴十?」






私が呼ぶと同時に晴十は遠くにいたのにいつの間にか近くに来ていた






「……いきなり近くに来ないでよ」


「ごめんごめん」







謝りながらも全然反省の色を見せない晴十






私は小さく溜め息を吐いて、生徒達を見た







その中には奏の姿もある





……なんだ。サボってないんだ







私は奏を見てフッと笑った







それに気付いた奏が不思議そうな顔をしたけど、すぐに優しい笑顔を見せた







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