闇にまぎれた蛍

「……どうした？」







私のそんな姿を見て晴十は少し眉を寄せた





……おっと…目の前の晴十を忘れてた







「ううん。なんでもない」







私はフッと笑ってから晴十を見た






「……じゃあ、任務すんだし。私は帰るね」


「あぁ。無理をいって仕事をしてもらってごめんな」







そう言って申し訳なさそうな顔をした晴十。私はニッと笑って晴十にでこピンをした






「いっだぁっ！」


「ハハッ。そんな顔してるからだよ。……じゃあね」








私は門に向かって歩き出した






晴十はどうやら門を開けてくれるみたいで、学園の方に行った






……ラッキー♪だっていちいち跳んでいくのなんてめんどくさいし、疲れるもん







私は少し機嫌がよくなりながら、門に向かっていた







「夜魅！」