闇にまぎれた蛍
†明かされる奏の秘密†
ー・ー・ー・ー・ー・ー
「はぁぁ……あ…」
私は学園から出て買い物に行くのも気分じゃないので、寮に戻っていた
……承諾しちゃったよ……
『これは私の携帯のアドレス。ただし、連絡するなら一週間以内にね。私一週間後にはアドレス変えてるから』
……なーんて言って、アドレスも渡しちゃって、しかも……
カサリとポケットから紙のかすれる音がして、私はそれを取り出した
……しかも、奏のアドレスまで貰っちゃって………
あ~あ~……やっぱ、わかりましたなんて言うんじゃなかった……
私はベッドに突っ伏して自己嫌悪に陥っていた
と、その時
プルルルルッ
と私の仕事用携帯(私はプライベート用と仕事用、披露用と三つ携帯を持っている)がなった