闇にまぎれた蛍
……まさか…晴十……?
さっきの奏との光景を見て……説教をしに電話してきたんじゃ………
私はおそるおそる携帯を手に取って画面を見てみた
そこに写っていた名前は………
‐晃‐
ズゴンッと私はベッドからひっくり返って落ちた
……なんだ…晃か……緊張して損した……
ピッ
「はい。もしもし」
「もしもし、夜魅ですか?」
相変わらずの男の人にしては少し高めの声に私はなんとなく安心した
「当たり前でしょ?私の携帯なんだから」
私がそう言って溜め息を吐くと、電話の向こうからクスッと軽く笑う声が聞こえた
「確かにそうですね。ですが前に先生が出て来たことがありますよ?」
「あの時はお風呂に入ってたから晴十にでてもらったんだって!」