闇にまぎれた蛍






『お父さん、お母さん!ただいまぁ!』






少女はバタバタと音を立てながら部屋に入っていった





私も少女につられて中に入った















『お……かあ……さん………?』



<…ゴホッ!ガハッ!>


部屋に入った途端臭いはじめた……むせ返るような………











血の臭いと、大量の血だまり






その血だまりの中心にあるのは





『お母さん!お父さん!』






少女は血だまりのなかに横たわっている物に近付いた





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