闇にまぎれた蛍
「ちょっと……相談したいことが…あるんだが……」
「相談?」
奏は小さく頷いた
……初めてだな。奏のこんな表情を見るの
どうしたらいいのかわからなくて、崖っぷちに立たされた……そんな感じがする
「……いいぜ。あの森で話そう」
私はクルッと方向転換をして森へと足を進めた
奏も私に着いて来て、隣りに並んだ
……奏の相談って…いったいなんなんだろ
チラッと奏の横顔を見てみた
……やっぱ、かなりカッコいい…
それは……純血のヴァンパイアだから…
……もし、奏がヴァンパイアじゃなかったら………こんなにカッコよくなかったのかな?
もし……奏と私が人間だったら私は……
奏と一緒に生きれただろうか……