闇にまぎれた蛍









そんなことを考えながら私達は森についた






そして、前私が歌っていた場所にきた






奏は前と同じ切り株に座った。私は近くにあった石を持って来てそこに座った







「……で、相談ってなんだ?」








私がそう聞くと奏は俯いていた顔を上げた






「……実は…昨日な。おまえはいなかったからわからないだろうけど……夜魅が…きたんだ」


「!!っ!」








私は驚いて石から滑り落ちてしまった






「……大丈夫か?」


「あっああ」







私は体制を直してもう一度石に座った






……でも、まさか奏の相談が私のことなんて……思いもよらなかった…







奏は私が石に座ったのを確認すると、また話し始めた







「だが……夜魅に会ったのはそれが初めてじゃないんだ。前にも…一度会ったことがある」


「……ほー…」








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