闇にまぎれた蛍
ー・ー・ー・ー・ー・ー
「ひ~…ろ~…」
「おっ……おはよう……雪…」
私はトレーニングを終えて、奏と一緒に行こうと思ったが、奏はまだふて腐れてるため、先に来たんだけど………
教室に入った途端、ものすごい不機嫌顔の雪に掴まった
……てか、雪ー…当たり前のようにここにいるけど………あんたはこのクラスじゃないでしょ……
そんなことを考えてるうちに、私はズルズルと引っ張られて教室から屋上に連れて来られた
「……なんだよ雪。なんかあんのか?」
「………」
私が聞いても雪は無言で向こうを向いたままこっちを見ない
……なんなのよ……もー…
「……披露」
「あっ?」
「……ちょっと協力して欲しいことがあるんだ」
そう言って雪は私の方を向いた