闇にまぎれた蛍








「……はっ?」







私は思わず聞き返していた。だって……なんで私を消すとか言うのが……わからないし…







そんな私を見て雪は歯をくいしばりながら言った





「昨日、あの夜魅とかいうハンターがやって来た時、蒼牙くんがそいつの所に行ったのよ。しかも二人はすごくいい雰囲気だった……」








ギリリッと歯がこすれた音がした






……なーる…つまり雪は私に嫉妬しているってわけなんだ……








「だから!蒼牙くんの気持ちをこっちに向けるためにあいつを消すの!ねっ?協力してよ披露」








私にすがりつくように腕を握る雪






……うん。ちょっと痛いかな







「……協力とかその前にまず聞きたいことがある」


「何?」








フッと握る力を少し弱めた雪






……ふぅ…痛かった………








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