闇にまぎれた蛍





「……なぁ。奏」


「なんだ?」


「お前……もしかして純血か?」


「おぉ!当たり!よく分かったな」


「まぁ……」






奏は気配がかなり強かった。今、ここにいるヴァンパイアの中でも一、二を争うくらいの強さだ








ちなみに純血とは、両親が二人ともヴァンパイアである時にそう言う





だから、どちらかのおじいさんかおばあさんが人間でも両親がヴァンパイアだから純血と呼ばれる




両親のどちらかが人間だった場合、それは普通のヴァンパイア。あまりかしこまった呼び名は無い







でも……純血の上にはもう一つ位がある。それは











純黒血者






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