闇にまぎれた蛍







私は痛みに開放されたことに少しほっとしながら雪に言った








「ずっと……気になっていたんだ。なぜ…雪は奏にそんなに執着する?」







そう……これが私の一番の疑問






たしかに奏はカッコいいし、忘れられてるけど情報収集を仕事にしている父をもってる








でも……それくらいの奴ならこの学園にはたくさんいる






なのに……その中から雪は奏を選んだ





そして、なぜかどんなに突き放されても奏の元にいく








普通なら奏と同じようなやつに乗り換えるはずなのに……







もちろん、雪が本気で奏が好きならば私はこうは思わない






雪は……奏自身が好きとかそうゆうのじゃない気がする……







私の質問に雪はかなり驚いた顔をした







そして、フッと笑うと私から一歩下がった







「……さすが披露。よく私の心うちもわかったわね」






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