闇にまぎれた蛍
「たくっ……そういや、お前今まで貴族会とかに出席したことは?」
ほら来た。ヴァンパイアの貴族達が集まる会、貴族会に来たかの質問
「残念だが一度もねぇ」
だいたい、私は黄金種でハンターだし。そんなパーティに行くもんか!
「やっぱそうか。お前貴族なのに全然見た事ねぇなー……とか思ってたが……なんで出なかったんだ?」
「……ついこないだまで病気にかかってたんだよ」
「はぁ?ヴァンパイアが病気?」
かなり驚いている奏。当たり前だね。ヴァンパイアはそうそう病気になんてならない
「俺はお前と違って人間の血が少し濃いんだ。だから母親の病気がこのままうつった」