闇にまぎれた蛍





『お母さん、どうしたの!?お父さん!目を開けて!?』






小さな少女は血だまりにある動かない物に必死に呼び掛け、揺すっていた






<……母さん……父さん………>






……そうだ。これは私の過去だ






この日は母さんと父さんの結婚記念日で、私は二人のプレゼントを持ってきてもらうために出かけてたんだ







……その間に二人は死んだ








いや、殺されたんだ。














ヴァンパイアに………






< 3 / 244 >

この作品をシェア

pagetop