闇にまぎれた蛍
「あっ……わっわりぃ………」
「あっ?なんであやまんだ?」
「おっ……怒ったんだろ………?オレの無神経さに……」
おそるおそる私の目を見ながら言う奏。……まったく………馬鹿正直な……
「んなわけねぇだろ。俺がなんにも知らないのは事実なんだからな」
「披露……」
嬉しそうな顔で私を見る奏。……やっぱカッコいいな………
ってそんなこと思うより、奏の言ってた揃ったのことを聞かないと!
「なぁ、奏」
「なんだ?」
「さっき言ってた揃ったって……何が揃ったんだ?」
「ああ。それはな、ヴァンパイア界のNo.一、二の二人がもともとこの学園にいてな、それでNo.三の茨鬼さんが来てトップの三人が揃ったって言ったんだ」