闇にまぎれた蛍
疑問に思いながら奏を見ていると、その視線に気がついたのか奏はこっちを見た
「なんだよ。人のことジロジロ見て」
「あっ……いや………奏ってマジでカッコいいな~……なんて思って………」
私は奏の視線から逃げるように前を見て言った
「……お前にそう言われても皮肉にしか聞こえねぇよ」
頭をグシャグシャしてくる奏
それがなぜか心地よくて、しばらくそうしてたけど、頭が鳥の巣になっていくのが分かった
「……おい。いい加減」
「キャー!!亜矢子ぉ!!」
私が奏に止めてもらうように言う前に門の所から悲鳴が聞こえた
「!?なんだ!?って披露!!」