闇にまぎれた蛍
私は平然とした顔で茨鬼流史に言った
「……そうか………ならいい」
そう言うとあいつは部屋から早々に出ていった
……まさか私の正体に気付く奴がいたなんて……
純黒血者。茨鬼流史………
今度からもっと警戒をしないといけないな……
と、早くお風呂に入ってご飯食べて寝なくちゃ
明日もヴァンパイアだらけの学園生活が始まるんだから
思えば……この時の私は晴十が前に言ってたように甘すぎたんだ
もし、ここで引き返していたら……あんな悲しい思いはしなくてすんだのに………
血塗られた事件まで……あとわずか……