闇にまぎれた蛍







私はしばらく歌っていた。森の木々や草花達も私と一緒に歌ってくれていた






自身を揺らし風で音を作り私に合わせてくれる








それがすごく嬉しくて楽しくて、私は無我夢中で歌った







実は私は何年も歌を歌っていなかった





ハンター業を中心とした生活で歌うことなんて後回しにされていたんだ







……でも、やっぱり私は歌いたかった







今度からもっと歌おうかな?どんなに忙しくても私は歌うことが好きなんだから







そんなことを考えながら二曲目に入ろうとした時









パキッ!





「!!誰だ!?」









私は音がしたほうを見た。そこにいたのは……








「そ……う……?」







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