闇にまぎれた蛍
そこにいたのは顔をうっすらと赤らめていた奏
……なんで赤くなってんだろ?
てか、なんでこんな時間にここにいるの!?
「奏」
「………」
私が声をかけてみても無言で私を見ている
……どうしたんだろ?
「おーい……奏?聞いてますかー?」
「……えっ………?あっ、わっわりぃ。なんだ?」
私が手を顔の前で振るとやっと反応した奏
「…まったく……奏は、なんでこんな時間にここにいるんだ?」
「あっ……ちょっと早めに起きちまって………そこら辺を彷徨っていたんだ。んでこの森に来たんだ」