闇にまぎれた蛍








私は不思議に思っていたけど、奏の苛立ちが伝わってきたので何も言わず、そのまま話を続行した





でも、さっき呼んできた奴はドンドンこっちに近付いて来ていた








気配で見たところそんなに強い気配は持っていない。……まっ、普通の奴よりは強い気配だけどね






私の前にはもっと強い気配を持つ奏がいるんだ。あんまり近付いて来る奴が強いとは思えない







てか、とうとう私達の近くにまで来ちゃったんだけど……






「おい、奏。なんで無視すんだよ?」







向こうも少しイライラしているみたいで、キツめの言い方










……なんか………短気ぽいな……






「……なんか用かよ。藍裂煉〈アイザキ レン〉」








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