闇にまぎれた蛍
……いきなり現われて血をくれ?
……わけがわからない奴………だいたい、なんで奏に言うんだろ……?
「用はそれだけか?だったらさっさと帰れ」
「ひでっ!ちょっとくらいくれてもいいじゃねぇかー……」
「断る」
「………」
奏は変わらず素っ気無い態度をとっていて、なんとしてもこいつを追い返したいみたい
すると、今までひょうひょうとした態度をしていた藍裂煉が急に奏を睨み始めた
「なぁ……奏。こっちは出来るだけ騒ぎにならないようにしてんだ………これ以上そんな態度をとったなら……」
藍裂煉は、スッと私の顔の前に手をかざした