闇にまぎれた蛍
藍裂煉はものすごい恐怖で引きつった顔をしていた
……まっ、当たり前だよね。純黒血者が睨みながら近付いて来てるんだもん
なーんて思っているうちに、茨鬼流史は私達のすぐ目の前にまで来た
「……おまえか?この騒ぎを起こしたのは………」
「…っ!ちっ違います!おれの隣りにいるこいつが先に仕掛けたんです!!」
って、おい!!私にこいつの怒りの矛先を向けさせるき!?
てか、まずあんたが奏に仕掛けてきたんでしょうが!!
言い訳なんて見苦しいよ!!
そんな私の心の声が聞こえるはずもなく、茨鬼流史は私の方をみた
……ちょっとヤバい?
「お待ちください。流史様」