花火に目がくらんでオチテいく
いつもより長いキスが、私の理性を壊していく。


今まではキスだけだったのに。いつの間にか、耳の中に舌を入れられていた。ダイレクトに届く吐息とくちゅくちゅと舌で舐められる音。


ゾクゾクするのに、止めないでほしい。恥ずかしさなんかもうない。


「トワくん、トワくん……」

「なーに? 気持ちいい?」


コクコクと顔を縦にふる。


「あんずちゃんの声、興奮する。声だけで僕も気持ちいいよ。たくさん舐めてあげる」


そう言って、トワくんは上のシャツを脱いだ。




彼は確かに守ってくれた。

ムリヤリにはしない。


私にじっくりと快楽を与えて、頭が惚けて、冷静な判断ができない状態の時に。


「あんずちゃん、痛くないようにたくさん濡らしたけど。どうする?」

「トワくん、早く……」

「あー……かわいいね。避妊するから待って。痛かったら言ってね。ゆっくり時間かけてしようね」




私は“自分から”トワくんを求めた。
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