花火に目がくらんでオチテいく
トワくんの顔を見ると、切なそうに笑って優しく私を見てくる。その表情に胸がチクンとした。
ドンと音がなった数秒後、パッと開くまぶしい花火。
トワくんの顔も眩しくて目がくらむ。
私は快楽だけじゃなくて、トワくんのことが好きで求めた。そう思っていいの?
ーーイインダヨ。
愛されて自分だけを見て欲しいと思うことはだめなこと?
ーーダメジャナイ。
ここまで深く愛されて幸せ?
ーーシアワセ。
心の奥底で自問自答していると、さっきまでの自己嫌悪が嘘のように薄れていく。トワくんのおかげだ。
花火はいつの間にか終わっていて。空はいつもの静寂と暗闇を連れてきた。
「浴衣脱いで、部屋着に着替える?」
「トワくん」
「ん?」
私は初めて自分からトワくんにキスをした。触れるだけのキス。
トワくんは目を見開いて驚いている。
「え、なん、え?」
「イヤだった?」
「イヤなわけないよ! 嬉しすぎて、びっくりして」
そう言って、私の右手首を掴んで、自分の左胸の下あたりに押し付けた。
鼓動が速い。私からのキスだけでこんなにドキドキしてくれるなんて。
「今日は記念日がみっつになった」
「みっつ?」
「付き合って4ヶ月と3日記念日。初めてひとつになった記念日。初めてあんずちゃんからキスしてもらえた記念日」
「ずっと気になってたんだけど、なんで4ヶ月と3日記念日なの?」
「あんずちゃんの誕生日が4月3日だからだよー」
ああ、それで中途半端な日が記念日になったのね。普通の人じゃ思い付かないよ。
「あんずちゃんの来年の誕生日、僕にお祝いさせてね」
「うん」
浴衣のまま、ベッドに寝かされてまた長いキスが始める。
優しく、丁寧に、慈しむように。
ドンと音がなった数秒後、パッと開くまぶしい花火。
トワくんの顔も眩しくて目がくらむ。
私は快楽だけじゃなくて、トワくんのことが好きで求めた。そう思っていいの?
ーーイインダヨ。
愛されて自分だけを見て欲しいと思うことはだめなこと?
ーーダメジャナイ。
ここまで深く愛されて幸せ?
ーーシアワセ。
心の奥底で自問自答していると、さっきまでの自己嫌悪が嘘のように薄れていく。トワくんのおかげだ。
花火はいつの間にか終わっていて。空はいつもの静寂と暗闇を連れてきた。
「浴衣脱いで、部屋着に着替える?」
「トワくん」
「ん?」
私は初めて自分からトワくんにキスをした。触れるだけのキス。
トワくんは目を見開いて驚いている。
「え、なん、え?」
「イヤだった?」
「イヤなわけないよ! 嬉しすぎて、びっくりして」
そう言って、私の右手首を掴んで、自分の左胸の下あたりに押し付けた。
鼓動が速い。私からのキスだけでこんなにドキドキしてくれるなんて。
「今日は記念日がみっつになった」
「みっつ?」
「付き合って4ヶ月と3日記念日。初めてひとつになった記念日。初めてあんずちゃんからキスしてもらえた記念日」
「ずっと気になってたんだけど、なんで4ヶ月と3日記念日なの?」
「あんずちゃんの誕生日が4月3日だからだよー」
ああ、それで中途半端な日が記念日になったのね。普通の人じゃ思い付かないよ。
「あんずちゃんの来年の誕生日、僕にお祝いさせてね」
「うん」
浴衣のまま、ベッドに寝かされてまた長いキスが始める。
優しく、丁寧に、慈しむように。