片方だけのカフスボタン
あとがき兼元ネタ集
お読みいただき、ありがとうございます。
本作は別サイトのコンペの締め切りを1日間違え、乗り遅れたなれの果てです。
そのままではシャクなので、しっかり投稿はしましたが――やはり、閲覧が伸びません。せめてこちらでは読んでいただければ幸いです。
遅れたのに気付いてから、半ばヤケになって書き続けてみると、思いつくままに話が延びること延びること。
いっそ愉快になって、昭和のあれこれを盛り込みたいという悪いくせが出てしまったので、ここでその元ネタ補足したいと思います。
『ノート(唐草模様)』より
〇三軒茶屋の雑貨屋さん?「ごきんじょみいちゃん」
80年代当時、自由が丘にあった駄菓子屋さん「となりのみよちゃん」の変名です
◇◇◇
『もこちゃん』より
〇「子」のつく名前のイメージ
今や絶滅危惧種のごとき「子」で締める女子の名前ですが、ハイソサエティーなイメージがあった時代、ほぼ100パー「〇〇子」さんだった時代と変遷があったようです。
◇◇◇
『ぬいぐるみ』より
〇部屋の真ん中にぬいぐるみ
実はこれが書きたくて、2回目のテーマ『住宅の内見』に乗っかろうと思ったのでした。ごく近しい人の実体験です。
『猪俣のおばあちゃん』より
〇『どきどきグッドナイト』
2021年に続編もスタートした池野恋先生『ときめきトゥナイト』の原作&アニメ
〇『釣りっ子次郎』
2009年実写化もされた『釣りキチ三平』
このアニメが大好きで熱っぽく語っていた高齢者の方をヒントにさせていただきました。ちなみに「学校行かないの?」という投稿も、新聞で実際に見たものですが、そういう方は当然のように『ポケモン』の世界観にも物申しているのでしょうか。
〇おたく
この言葉の初出が1983年で、私の友人が使っていたのが1984、5年頃でした。
◇◇◇
『おばあちゃんの日記1』より
〇「オオカワ」だか「オオヤマ」だか
1984年に死去した2代目大川橋蔵氏からお名前を拝借しました。
『おばあちゃんの日記2』
〇親指
最近ではあまり使わないでしょうか?小指は女性、親指は男性というジェスチャー。
トモコさんとは大分キャラが違うものの、私の祖母の友人で生涯独身だった方がいて、祖母はその方の死に目に遭ったのですが、亡くなる直前、祖母に対して親指を立てて「よろしく…」と言ったという話を聞き、これはいつか何かに使いたい!とずっと思っていたのでした。
サムズアップで「よろしく」って、ラフな青少年のように見えそうですね。
この当時は私の祖父も存命で、その友人さんは、園芸の話題で祖父としばしば衝突していたようです。不倫?いやいや、ないない!
「あの頑固じじいによろしく。仲よくやりな」的な意味に祖母は解釈したようです。
〇不倫
「キンツマ」の愛称で人気を博した1983年スタートのテレビドラマ『金曜日の妻たちへ』シリーズから、婚外恋愛(主に性愛)を「不倫」と呼ぶのが一般的になったとされています。
ちなみに、1985年放送のシリーズには『恋におちて』のサブタイトルがつけられ、小林明子さんが歌った同名の主題歌がヒットしましたが、なぜかこの曲、学校の合唱祭でクラスで歌った記憶があります。選曲者は何を考えていたのやら。
また、ドラマの中で(すみませんが、役名ではなく役者名で書きます)、森山良子さんが不倫相手・奥田瑛二さんと映画『恋におちて』を見にいくエピソードがあったのですが、森山さんは長塚恭三さん扮するご主人に『刑事ジョン・ブック』を見にいったとウソをつきます。
「ハリソン・フォードの?面白かった?」と無邪気に興奮気味に聞く長塚さんの様子が、明朗であればあるほど切なく感じられました。
当時、特に地方の映画館では、封切映画を2本立てで上映するのが割と普通で、『恋におちて』と『ジョン・ブック』は同時上映だったと記憶しています。
ドラマの舞台は神奈川県・中央林間ですが、映画を見たのは都心だったと思われますので、森山さんは2本立てではなく、たまたま同じ館内で上映中だった別作品のタイトルを口から出まかせで言ったという可能性もあります。
記憶で書いているため、曖昧で申しわけございません。