お医者様になった幼馴染に強引にプロポーズされた件





 つまりは私は初恋をこじらせていた。そのままもう26歳。
 同い年の彼も26歳。

 今日、家に帰った私は、スマホに届いたメッセージを見て首をかしげた。

 彼からだった。ちょっと話がある、出てこれないか、という内容だ。

 私は脱ぎかけたコートを羽織り直し、玄関を出た。
 そこには花束を持った幼馴染がいた。

 生まれたときからイケメンで、今日も見事なイケメンだった。

 彼は私を見ると、にこっと顔中で笑った。
 それだけで月もかすむような美しさが漂った。

「おかえり」
 彼が言う。

「ただいま」
 私は答えた。

「話があるんだ。そこの公園まで、いい?」

 私は頷いた。
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