お医者様になった幼馴染に強引にプロポーズされた件
「ずっと恋人を作らなかったのは、待っててくれたからだろ?」
 だからこんなに自信満々だったのか!

 私は納得してしまった。
 恋人がいなかったのは彼のせいであることは間違いないのだけど、だけど!

「俺も、俺が医者になるのを待ってた。早く君と結婚したくて」
「ちょっと待ってよ、どうしてそんなに私のことが好きなの? いつから?」

「ブランコから落ちたのは俺のせいだと泣いていたら、君は笑って否定した。その時からずっと好きだ」
「そんなこと、覚えてない」

「問題ない。俺が覚えてるから」
 私は呆れてしまった。

「俺がどれくらい君を愛してるか……それはこれから、ゆっくり教えてあげるよ」

 優しく微笑しながら言われて、私はうつむく。どうしよう、顔が熱くて仕方がない。

 花束を押し付けるようにされて、私は思わず受け取る。

「よろしくね、奥さま」
「私。まだ返事してないんだけど」

「OK以外は認めないから」
 彼はそう言って、私の額にキスを落とした。






 
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