私に一途すぎるお隣さんが、ついに溺愛を始めちゃう話。
「おそろいだね」
心地のいい晴れた朝。

学校に向かっていると、1人の青年と会った。


「先輩、おはようございます」

「おはよ〜日向くん」


彼は日向美里くん。私の後輩である。

超美形で完全無欠……なんて噂も。


そして私は宮本日和。平凡な女子高生だ。

なぜそんな私が日向くんのようなイケメンと話しているかといえば、私もわからない。

突然目の前に現れて、好かれているみたい。

女嫌いという噂が有名だから、私はもしかして女の認識すらされていないのでは?と焦ることもあるけど……


「先輩、そのヘアピン可愛いですね」


はにかみ笑いする、私にだけ見せてくれる笑顔が可愛くてたまらない。

だから、正直人間と思われていなくてもいいと思っている。


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