私に一途すぎるお隣さんが、ついに溺愛を始めちゃう話。
お隣さん
「お、お隣さんだったの?ごめん、引っ越してきてたの全然気づかなかった」

「いや、いいんです。俺……日和さんにもっと近づきたくて」


ドンッと私の横に手をつく。

えっうそ、壁ドン……!?


徐々に近づいてくる彼の唇。

鼻が触れて、どうにかなってしまいそうになったその時だった。


「……何してるのかな」


美里くんが私から離れる。


現れたのは翔くんだった。


「日和、日和のお父さんに頼まれてこれ持ってきたよ」

「えっ!お父さんから?わざわざありがとうね、翔くん」

「ううん、このぐらいなんともないよ」

「今日は上がってく?お菓子もちょっと買ってきたんだけど……」

「そうさせてもらう」


美里くんの横を通り、私の部屋の玄関の前に立つ翔くん。

なんか……空気悪いな。


「日和さん、俺もいいですか?夜ご飯、一緒に食べたくて」

「!うん、いいよ。3人で食べよ〜」


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