私に一途すぎるお隣さんが、ついに溺愛を始めちゃう話。
あーと口を開けて翔くんを待っていると……。


口を手で塞がれた。

後ろに、美里くんがいる。そのままぎゅっと抱きしめられてしまった。


「……日和さんに、変なことしないでください」

「み、美里くん……!?」


おっきな美里くんの身体に包み込まれて、身動きが取れない。

な、なんかいい匂いする……!


「日和さんも、もっと危機感持ってください。幼なじみじゃなくて、コイツは男ですよ」

「わ、わかったから離して……?」

「……」


どうにか解放されたと思いきや、今度は正面から抱きしめられてしまった。


「俺……日和さんが好きです。こんな男に、取られたくない」


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