私に一途すぎるお隣さんが、ついに溺愛を始めちゃう話。
そう言えば、感情のないような目でにこっと微笑む。


「そ、それってデート……ですよね」


ボソッと何か言っている日向くんの声なんて届かずに、私たちは学校へと向かった。


「教室まで送ってくれてありがとう、日向くん」

「いえ。あの、先輩」

「ん?」

「一緒に帰ってもいいですか」

「え!いいの?帰ろう!」

「……!はい!」

「じゃああとでね〜」


教室まで送ってくれるなんて、紳士的だな〜と呑気に考えて席に着く。


「おはよう、日和」

「おはよう翔くん!」


隣の席の翔くんと挨拶をした。
< 3 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop