溺愛ラブホリック!
2.王子様の素とパートナー
ふわぁ……よく寝たなぁ……。
ここのベッド、ふかふかすぎていつまでも寝ていられちゃうよっ。
本当に私なんかが、こんな豪華な部屋を使っていいのか、心配になってきちゃうもん……。
ちなみに私は、学食が無料になったけど、お昼ご飯は手作りのお弁当を食べることにしてるの。
だって料理は、得意なことがない私の、たった唯一の得意分野だから!
家庭科なんて、調理実習が一番楽しみだったんだよ。
しょ、小学生の頃は、月の姫なのにおかしくない!? って、みんなにびっくりされてた。
別に、月の姫なんかじゃないのになぁ……。
ほんと、名前だけで私を決めつけてもらっちゃ困るよ。
あははーっと乾いた笑みを浮かべながら、大好きな卵焼きを入れて、お弁当は完成!
うちの卵焼きは、甘い派なんだ。
たぶんだけど、私の想像する理想の恋人同士だったら、
『卵焼き、○ちゃんの作るのは甘いのなんだね』
『そうなの! でも、×くんのはしょっぱいのなんだね、びっくりしちゃった』
『あはは、今度作り合う?』
『いいね、○ちゃん、料理得意なんでしょ?』
なんてことを言い合ったりしてるんだろうな。
私もしてみたいなぁ、なんて、私なんかと付き合ってって言ってくれる人なんて、早々現れないよね……。
私、これほどまでに!? ってほど、じぶんに自信がないの。
料理だってほんとに得意って言えるのかわからないし、じぶんの容姿にも自信が全然なくて。
だから、友達の英梨々(えりり)に謙遜するな! って今で言う美少女侍に叩かれちゃったこともあった。
あっ、あのときは本当に骨折れちゃうかと思ったんだよ……っ!
そういえば、英梨々も星ノ宮に受験したらしいけど、会えたらいいなぁ。
昨日はドタバタすぎて、クラスに誰がいたか、覚えてないんだ。
「さて、行こうっ!」
今度こそは遅刻しないぞ!
私は朝の日が木で遮られていて、日陰と日向のバランスがいい感じ。
ふふっ、気持ちいいなぁ〜。
「え、かっ、輝夜!?」
「わぁっ、英梨々! 久しぶり! やっぱり英梨々、ここ受験して受かったんだ! よかったぁ〜! 友達いないかもって思ってたのっ。英梨々がいてくれてよかったよ〜!」
「あたしもだよっ! 私って、ちょっと口調とか言葉がきついでしょう? 友達できないな、って絶望してたところなんだよね! 輝夜がいてよかった!」
「英梨々〜!」
「輝夜〜!」
なんと、ポッカーンと口を開けていた英梨々と、感動の再開を交わしたの!
英梨々はマッシュルームヘアのオレンジ色の髪と、赤い少しつり上がったオレンジ色の目を、変わらず人懐っこそうに向けてくる。
ふふっ、英梨々、全然変わってないなぁ〜。なんだか嬉しいや。
ここのベッド、ふかふかすぎていつまでも寝ていられちゃうよっ。
本当に私なんかが、こんな豪華な部屋を使っていいのか、心配になってきちゃうもん……。
ちなみに私は、学食が無料になったけど、お昼ご飯は手作りのお弁当を食べることにしてるの。
だって料理は、得意なことがない私の、たった唯一の得意分野だから!
家庭科なんて、調理実習が一番楽しみだったんだよ。
しょ、小学生の頃は、月の姫なのにおかしくない!? って、みんなにびっくりされてた。
別に、月の姫なんかじゃないのになぁ……。
ほんと、名前だけで私を決めつけてもらっちゃ困るよ。
あははーっと乾いた笑みを浮かべながら、大好きな卵焼きを入れて、お弁当は完成!
うちの卵焼きは、甘い派なんだ。
たぶんだけど、私の想像する理想の恋人同士だったら、
『卵焼き、○ちゃんの作るのは甘いのなんだね』
『そうなの! でも、×くんのはしょっぱいのなんだね、びっくりしちゃった』
『あはは、今度作り合う?』
『いいね、○ちゃん、料理得意なんでしょ?』
なんてことを言い合ったりしてるんだろうな。
私もしてみたいなぁ、なんて、私なんかと付き合ってって言ってくれる人なんて、早々現れないよね……。
私、これほどまでに!? ってほど、じぶんに自信がないの。
料理だってほんとに得意って言えるのかわからないし、じぶんの容姿にも自信が全然なくて。
だから、友達の英梨々(えりり)に謙遜するな! って今で言う美少女侍に叩かれちゃったこともあった。
あっ、あのときは本当に骨折れちゃうかと思ったんだよ……っ!
そういえば、英梨々も星ノ宮に受験したらしいけど、会えたらいいなぁ。
昨日はドタバタすぎて、クラスに誰がいたか、覚えてないんだ。
「さて、行こうっ!」
今度こそは遅刻しないぞ!
私は朝の日が木で遮られていて、日陰と日向のバランスがいい感じ。
ふふっ、気持ちいいなぁ〜。
「え、かっ、輝夜!?」
「わぁっ、英梨々! 久しぶり! やっぱり英梨々、ここ受験して受かったんだ! よかったぁ〜! 友達いないかもって思ってたのっ。英梨々がいてくれてよかったよ〜!」
「あたしもだよっ! 私って、ちょっと口調とか言葉がきついでしょう? 友達できないな、って絶望してたところなんだよね! 輝夜がいてよかった!」
「英梨々〜!」
「輝夜〜!」
なんと、ポッカーンと口を開けていた英梨々と、感動の再開を交わしたの!
英梨々はマッシュルームヘアのオレンジ色の髪と、赤い少しつり上がったオレンジ色の目を、変わらず人懐っこそうに向けてくる。
ふふっ、英梨々、全然変わってないなぁ〜。なんだか嬉しいや。