溺愛ラブホリック!
疎い私でもわかるよ。これが、イケメンで、イケメンオーラってやつだよね。
ついでに言っちゃうと、イケメンオーラと同時に出している、不機嫌オーラと近寄るなオーラと、セレブオーラが止まないの。
怖いぐらいにみんな、絶対一メートルは距離を保ってて、思わずぷはって吹き出しそうなんだよっ!
吹き出すのを我慢して、そろそろふたりのもとに戻った。
「星宮くん、大人気だね……」
「かっこいいよね、星宮くん」
「婚約パートナーになりたいって願ってる子、たくさんいると思います……あ、私は狙ってませんよ? 恋したい相手は、もう決まってるんです!」
「えっ。この中で一番恋興味ないですって感じの稔が、もう婚約パートナーを決めてるとは! 誰!? 秘密にするから、教えて!」
「そこで静かに本を読んでる、藤井(ふじい)くんですっ。おしとやかな雰囲気の人が好きで……」
「へぇ〜、お似合いだよ、稔ちゃん! 頑張ってね、模擬デートの相手を探すのは、確か今日だったはずだから!」
恋愛学担当の咲河(さきかわ)先生が、頑張りましょ〜! って、張り切ってたな。
でも、本当にどうしよう。
ふたりは可愛いし、すぐパートナーが見つかるだろうけど、私は失恋したばっかりだし、あんまり恋したくないんだよ?
相手なんて、見つからないよ〜……。
私は、制服のブレザーのポケットに入っている、婚約リングをキュッと握った。
私の持っている婚約リングは、想像してたのと全く一緒で黄金のリングに、青い宝石が埋め込まれている綺麗な指輪なの。
そして、腕につける腕時計みたいな婚約チェッカーは、すごい便利な道具で、キュン指数、愛指数、恋愛指数があるんだけど、キュン指数はどれだけ相手にキュンとしたか。愛指数はどれだけ相手を思っているか。恋愛指数は、どれだけ相手を好きになっているかわかる特別なアクセサリーがあるんだ。
それは、また黄金のチェッカーの上に恋愛度数がわかる特別な道具が付いているもの。
恋愛度数が上がる気持ちになるたびに、リングがフルルッて震えて、それが私に伝わってくる。それで、リングに付いている画面が変わるんだって。
グラフ表になってるから、恋愛度数がどれだけ上がったかって、すぐわかる。
まあ、使う役目がないかもしれないんだけど……もったいないなぁ……。
私は苦笑いを浮かべつつ、少し憂鬱に模擬デートの相手、そして婚約パートナーを選ぶ恋愛学の時間になっちゃった。
「ふっ、藤井くん、私とパートナーになってくれませんか?」
「え? お、俺でいいの?」
「藤井くんがいいんです!」
「いいよ、頑張ろうね、南瀬さん」
おっ、稔ちゃん、成功してるっ!
おめでとう! と口パクで伝えると、稔ちゃんはにっこり笑顔を浮かべた。
ついでに言っちゃうと、イケメンオーラと同時に出している、不機嫌オーラと近寄るなオーラと、セレブオーラが止まないの。
怖いぐらいにみんな、絶対一メートルは距離を保ってて、思わずぷはって吹き出しそうなんだよっ!
吹き出すのを我慢して、そろそろふたりのもとに戻った。
「星宮くん、大人気だね……」
「かっこいいよね、星宮くん」
「婚約パートナーになりたいって願ってる子、たくさんいると思います……あ、私は狙ってませんよ? 恋したい相手は、もう決まってるんです!」
「えっ。この中で一番恋興味ないですって感じの稔が、もう婚約パートナーを決めてるとは! 誰!? 秘密にするから、教えて!」
「そこで静かに本を読んでる、藤井(ふじい)くんですっ。おしとやかな雰囲気の人が好きで……」
「へぇ〜、お似合いだよ、稔ちゃん! 頑張ってね、模擬デートの相手を探すのは、確か今日だったはずだから!」
恋愛学担当の咲河(さきかわ)先生が、頑張りましょ〜! って、張り切ってたな。
でも、本当にどうしよう。
ふたりは可愛いし、すぐパートナーが見つかるだろうけど、私は失恋したばっかりだし、あんまり恋したくないんだよ?
相手なんて、見つからないよ〜……。
私は、制服のブレザーのポケットに入っている、婚約リングをキュッと握った。
私の持っている婚約リングは、想像してたのと全く一緒で黄金のリングに、青い宝石が埋め込まれている綺麗な指輪なの。
そして、腕につける腕時計みたいな婚約チェッカーは、すごい便利な道具で、キュン指数、愛指数、恋愛指数があるんだけど、キュン指数はどれだけ相手にキュンとしたか。愛指数はどれだけ相手を思っているか。恋愛指数は、どれだけ相手を好きになっているかわかる特別なアクセサリーがあるんだ。
それは、また黄金のチェッカーの上に恋愛度数がわかる特別な道具が付いているもの。
恋愛度数が上がる気持ちになるたびに、リングがフルルッて震えて、それが私に伝わってくる。それで、リングに付いている画面が変わるんだって。
グラフ表になってるから、恋愛度数がどれだけ上がったかって、すぐわかる。
まあ、使う役目がないかもしれないんだけど……もったいないなぁ……。
私は苦笑いを浮かべつつ、少し憂鬱に模擬デートの相手、そして婚約パートナーを選ぶ恋愛学の時間になっちゃった。
「ふっ、藤井くん、私とパートナーになってくれませんか?」
「え? お、俺でいいの?」
「藤井くんがいいんです!」
「いいよ、頑張ろうね、南瀬さん」
おっ、稔ちゃん、成功してるっ!
おめでとう! と口パクで伝えると、稔ちゃんはにっこり笑顔を浮かべた。