甘すぎる幼馴染に砂糖漬けにされる
ふぅ。ようやく教室到着... 。
教室に入り、席に着くと、コソコソこっちを見て
何か喋っている人はいるものの、比較的静かだった。
しかし。
「紫乃!?天野くんと登校して来たの!?
天野くんとはどういう関係なの!?」
昨日聞けなかった分まで取り戻すかのように、
凄い勢いで私を問い詰めに来た優愛ちゃん。
「ゆ、優愛ちゃんっ、落ち着いてっ
...えっと、話すと長くなっちゃうからっ、
お昼休みに説明させて... ?」
「う"っ... 。...分かった。
あのさぁ、その上目遣い絶対に
男にしちゃだめだからね、紫乃。」
優愛ちゃんはなにかに悶えるような
少し苦しそうな感じでそんなことを言った。
へ...?上目遣い...?
「...? うん、わかった... 。」
意味は理解できていないけど
上目遣いしちゃだめなのは分かったから頷いた。
「...絶対なんでか分かってない... 。
...ほんと無自覚美少女って罪。」
優愛ちゃんのボソッと呟いた声は
私には届かなかった。