甘すぎる幼馴染に砂糖漬けにされる

はるくんが私のせいで傷つくのは嫌だ。


心を決めて口を開く。


「...あのね、今日、はるくんが中学生の時の
　お話を友達から聞いたの。
　あ、ごめん、本人のいないところで
　勝手にそんな話聞いちゃって。」


はるくんは少し驚いたように目を見開いた。


「そうだったんだ... 。てっきり、
　俺が頼りないから話せないのかと思った。」


っ、そんなわけ無いのに... 。


「で、何を考え込んでたの？」


優しい声で話の続きを促すはるくん。


「...その、なんて言うか、
　はるくんが辛い思いしてたときに
　そばにいられなかったってことが悔しくて。」


「かと言って、なんにも私にできることなんて
　無いなって思って、悩んでたの... 。」


だんだん弱々しく小さくなって消えた私の声。


はるくんの顔は見れない。


「...っ、そんなの、」


泣きそうな声が頭上から聞こえて。


次の瞬間、視界が遮られた。