甘すぎる幼馴染に砂糖漬けにされる
視界を遮っているものが、
はるくんのシャツだと気づくのに数秒掛かった。
それと、肩と腰辺りに感じる熱。
__わっ私、はるくんに抱きしめられてるっ!?
な、ななな、なんでぇぇぇ!?
「...ごめん、急に。でも、もう少しだけ。」
頭が混乱する中、耳元で聞こえた声。
男の子に抱きしめられたのなんて
もちろん初めてで。
心臓がうるさい。うるさすぎる。
数分後ようやく離してくれた
はるくんの顔は少し赤かった。
「...ほんと、ごめん。嫌じゃ、なかった?」
珍しくすごく弱気なはるくん。
...ちょっと、かわいい。
「...っ、えっと、びっくりしたけど
でも、嫌じゃ、なかったから大丈夫... 。」
むしろ、ほんの少し、離れるのが名残惜しかった。
「__っ、ありがとう。」