甘すぎる幼馴染に砂糖漬けにされる

__迎えた林間学校1日目。


目的地までバスに乗る私達。


隣に乗る優愛ちゃんと話したり
後ろに乗るはるくんと西村くんと
お菓子交換してたらあっという間だった。


着いたら班で並んで登山だ。


「きゃぁっ!虫だわ!
 天野くんっ!」


虫に驚き、はるくんの腕に
抱きつこうとする華村さん。


はるくんはそれをヒョイッと避けて
冷たく一言。


「やめて。」


なんでか分からないけどはるくんが
華村さんに冷たく接することに
ちょっとだけほっとしてしまった私。


なんでだろう... 。私最低だ... 。


「あ、紫乃、肩に虫ついてる。」


落ち込んでいた私に声を掛けるはるくん。


「え!?ど、どこどこ!?
 取ってはるくんっ!!」


涙目になってしまう。虫苦手なんだよね... 。


「...ん。取れた。もう大丈夫だよ。」


優しい笑みで私を落ち着かせてくれる。


「うぅ... 。ありがとう... 。」

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