甘すぎる幼馴染に砂糖漬けにされる

耐えきれず、涙が(こぼ)れる。


はる、くん... 。助けて...っ。


心のなかでもう1度
はるくんの名前を呼んだとき。


「__紫乃っ!!」


走ってくる足音と共に聞こえた
大好きな人の声。


バッと顔を上げる。


あっという間に私の前まで来た
__はるくん。


「...うぅっ、はる、くんっ...!!」


「しの...、待たせてごめん...っ 。」


涙が止まらない私を
ぎゅーって抱きしめてくれるはるくん。


はるくんの匂いはすごく安心する。

しばらくすると、段々
落ち着いてきて、冷静になる。


はるくんとハグしちゃってる...っ。


「...っ、ありがとう、はるくん...っ。」


「でもっ、...華村さんはっ?」


華村さんを1人にしてしまって
良かったのかと不安になる。


「...華村さんは怖がってなかったし。
 ちゃんと懐中電灯あげたし。」


「...それに、華村さんより、
 紫乃のほうが心配に決まってる。

 紫乃の悲鳴が後ろの方から聞こえて
 気づいたら走ってた。」


「...っ!」

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