甘すぎる幼馴染に砂糖漬けにされる
ええい!怪しまれてるけど
このままこの話貫き通しちゃえ!
「でも、そのプリンは、えっと、
お金持ちの人?しか買えないらしくて。」
「...高級なプリン...ってこと?」
「そ、そう!
だからキミはプリンが買われちゃうのを
大人しく見てなよ、って
えーっと、そのプリンを狙ってる
お金持ちの人に言われちゃって。」
「プリンで宣戦布告...?」
「...その人はすっごくお金持ちだから、
きっと、絶対に勝てないの。
でもね、すごくそのプリンが
欲しい...らしくて。その友達は。
買われるのを見てるのも辛いし。
かといって、何もできない弱虫な自分が
嫌...らしくて。
悩んでる...らしいの。
えっと、でも、私、なに言ったら
良いか分かんなくて悩んでてっ。」
よし!
なんとかプリンの話突き通せた!
「...欲しいんでしょ?どうしても。」
「__え?」
「プリン。」
「あ、うん。
...その友達はすごく好きなんだって。」
「じゃあさ、そんなお金持ちごときに
心を惑わされてる場合じゃないでしょ。」
「っ!」
はるくんの真剣な瞳と声に
目が覚めた気がした。