皇太子に溺愛された商人
お母さんはその部分に惚れて、お父さんと結婚したって言っていた。

私にも、そんな人ができるといいな。


そんなある日、お父さんの弟。私の叔父さんが店を尋ねてきた。

「元気か?美玉。」

「お陰様で。」

両親が病で死んでから、一年。

合間を見ては、私の様子を見に来てくれる叔父さん。


「ところで美玉。そろそろいい歳頃になったよな。」

「もしかして、結婚の話?」

叔父さんは、ニヤついた。

「何だ、話が早いじゃないか。」

「小龍がそう言ったんだよ。」

「小龍?あの近くのガキか。」

私は叔父さんをじっと見た。

「小龍はもうガキじゃないよ。立派な八百屋の息子だ。」

そう言うと、叔父さんは頭を掻いた。

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